古田武彦
始めの数字は、目次です。【頁】【目 次】
i はしがきーー復刊にあたって
v はじめに
いつわりの反乱 記紀の常套手段 北朝の立場に立つ『書紀』 『書紀』の歴史作りと津田史学 磐井の勢力圏 継体のクーデター ささやかな戦果 沈黙の史実
朝鮮半島南辺の倭地 任那の滅亡 「みなま」という地名 「倶に崩薨」の謎
中国の律令史 日本列島の律令史 朝鮮半島の律令 古律令の痕跡 漢語を用いた成文法 磐井の意図 磐井と継体の間 「裁判の場」の石造物
磐井と年号 年号は実在した 新羅年号と倭国年号 聖武詔報の中の九州年号 禁止された年号 実用の痕跡 飛鳥の九州年号 年号の創始 「九州年号」論争
県と郡 「一書」の先例 『日本旧記』と『日本世記』 九州王朝の行政単位 国県制の成立 国県制の論争史 「県『風土記』」のすべて 「県『風土記』」の三種類 四方の志 「県『風土記』」の成立はいつか 中国の制度史
『礼記』 『続日本紀』の証言 伝承された筑紫舞
三世紀の洛陽 高句麗仏教 朝鮮半島の倭軍と仏教 九州王朝への公伝
丸隈山古墳の小仏像 仏像鏡 画文帯仏像鏡 扶桑国 『梁書』東夷伝序文と二つの問題 仏教伝来多元説
倭国史書の欠如 彗星歌 二つの滅亡
額田部臣 「臣」の不審 「姓」の多元史観 出雲王朝の姓 天皇家の姓 六角連続文 岡田山一号墳
南朝の滅亡 隋朝への遣使 歴代の倭王朝 イ妥国伝の証言 「多利思北孤」の意義 『隋書』の実例 兄弟統治 天子と年号 イ妥国の律令 イ妥国伝の地理 秦王国とは 秦王国の不定性 竹斯国基点 流求国 国交断絶 正確な国家関係 六角連続文の分布
裴世清の帰国 『隋書』と『日本書紀』 「朝貢」の有無 推古朝の遣唐使 十二年のずれ 『隋書』へ認識 元興寺の丈六光銘 裴世清の称号 「宝命」とは唐の高祖の使用語
百九十六字の銘文 上宮法皇 聖徳太子か 法興元三十一年 登場しない推古天皇 上宮法皇の正体 止利仏師の謎 焼失した本尊 諸史料の中の上宮法皇 研究史の回顧
薬師仏造像記 用明天皇と大王天皇、太子 崇峻の空白 「推古仏」と「天平仏」か 福山説の問題 東西の金石文
東夷の五国 『旧唐書』倭国伝 白江の戦 倭国の正体 朝貢外交の登場と対等外交 『旧唐書』日本伝 「日本国」の登場
天智紀にみる敗戦記事 筑紫君の捕囚 敗戦後の叙勲
歌人の分布 麻続王・軍王とはだれか 「大王」の探究 「東国万葉集」 出雲人の作歌 「倭国万葉集」 『万葉集』の多元史観
韋提の賜わった称号 旧称の授与者 石碑建立時の日本列島
郡評論争 新たなる謎、「評から郡へ」 隠蔽された評制 律令制の新視点
357 第一 「偽史」批判
359 第二 再び多賀城碑をめぐって
(朝日新聞社版カバー紹介)
カバー・法隆寺金堂の釈迦三尊像
装偵・多田進、佐藤忠
図版・吉沢家久
写真協力(飛鳥園)、熊谷武二、朝日新聞社出版写真部ほか
※本書は『法隆寺の中の九州王朝 -- 古代は輝いていたIII』(朝日文庫、一九八八年)を底本とし、「はしがき」と「日本の生きた歴史(二十一)」を新たに加えたものである。なお、本文中に出てくる参照ぺージには適宜修正を加えた。
古田武彦・古代史コレクション21
古代は輝いていた III著 者 古 田 武 彦
発 行 者 杉 田 啓 三
印 刷 者 江 戸 宏 介
____________________________________________
発 行 所 株式会社 ミネルヴァ書房
_________________________
@ 古田武彦, 2014 共同印刷工業・兼文堂
ISBN 978-4-623-06668-4
Printed in Japan