ミネルヴァ日本評伝選 『俾弥呼ひみか』(目次と関連書籍) へ
古田武彦
2013.09.17 校正 正誤表(服部和夫氏校正、有り難うございます)
頁 | 行 | 誤 | 正 | 備 考 |
19 | -7 | さんようたいしゅくぼくひ | さんようたいしゅしゅくぼくひ | 振り仮名 |
36 | 図掲載 | 南宋劉宋 | 南朝劉宋 | 図(陳寿と范曄)中最下行 |
55 | -2 | 醜の天子 | 魏の天子 | |
80 | 7 | 「合稽東冶」 | 「会稽東冶」 | |
125 | 図掲載 | 水行10日(笠井説) | 水行20日(笠井説) | 図内:博多−出雲間 |
233 | 6 | 「一万二干余理」 | 「一万二千余理」 | |
274 | 8 | 「他名比定」 | 「地名比定」 | |
340 | 7 | 肪問 | 訪問 | |
341 | -6 | 楽浪(がくろう) | 楽浪(らくろう) | 振り仮名 |
364 | 5 | 詔書東 | 詔書中 | |
379 | 10 | 魏臺雑話識 | 魏臺雑訪議 | |
402 | 4 | 『南米渡来』 | 『南米渡行』 |
始めの数字は、目次です。
はしがきーー復刊にあたって
“邪馬一国のすすめ”
はじめに
【目 次】 【頁】
序章 わたしの方法 001
謎の女王国のとりこ/異質の宝/学説と学閥の間/二つのアイデア
一 「壹」と「臺」の探究 017
歴訪/失われた筆跡/きめ手は?/壹と臺の完全調査/八十六の壹と五十八の臺
二 真実はいずこに? 031
中国の大家との対決/『後漢書』の邪馬臺国/誠実なる証人/二人の生涯
三 隠滅の背景 051
卑字のなかの“宮殿”/倭国と魏との間/『後漢書』主義の大河/明治の大家たち/空臺
一 禹の東治 071
すべての「共同改定」を疑う/会稽東治/范曄の錯覚/会稽王の教化/訓読上の誤解/呉の太伯/禹の東巡
二 戦中の使者 092
景初二年/五つの疑いを解く/明帝の急死/太平の史家/景初三年鏡への疑い
三 海彼の国名 104
対海国と一大国/国境の地名考
一 目的地先行の「各個改定」 111
五つのルール/「南→東」の改定/「南=東」か?/「陸行一月 → 一日」の改定/陸行一月の道程/「倭人を侮る」立場
二 榎説への批判 130
五つの要素/誇張説の伝統/『三国志』の「里」をしらべる/「方四千里は実定値/『三国志』をつらぬく短里/反対説の検証/榎説の崩壊
三 粗雑の論理 157
検証終ってふり返ると/虚数説の空虚
一 倭人伝の行程と構成 165
新研究の出発/郡より倭に至る/水行十日・陸行一月/里数、日数「二通り」の読法/「階段式」読法/なぜ混迷していたのか
二 倭人伝の用語と論理 177
道行き読法/四至と傍線行程/里程表示法/「行」の問題/「至」の全用例/「道行き」読法の先例/最終行程「0」の論理/国間距離「0」の先例/「島めぐり」読法/実地に即した表記法/陳寿の算法/「陳寿の算法」の先例
三 女王国のありか 206
邪馬壹国の所在地/「道しるべ」読法/女王国は福岡市周辺
四 解読された見取図 219
女王の居城は?/瀬戸内海域の記載/地名の遺存性/「奴国」をどう読むか
五 卑弥呼の遺跡 228
考古学との関係/卑弥呼の墓/「大いに冢を作る」/「径百余歩」について/奴国の墓域
六 新しい到達点から 245
魏使の一日行程/戸数問題
一 「邪馬壹国」の読み方 253
なぜ邪馬壹国と書かれたか/憎悪された「貳」/西なる「壹」の王/思想的国名表記の先例/邪馬壹国はどう読むか/三つの問題/“前門”の橋本法則/“後門”の中国音韻法則
二 天皇期文献の批判 270
白石と宣長/消された中心国名/類縁地名/天皇期以前
一 四つの新しい考察 279
「卑字」の新局面/「不耐穢*王」の国/「ケイ*賓国」/スフィンクスの微笑
穢*は、禾偏のかわりに三水偏。JIS第三水準、ユニコード6FCA
ケイ*賓 (けいひん) 国のケイ*は、四頭の下に、厂。中に[炎リ] JIS第4水準ユニコード7F7D
二 未知の世界へ 296
新しい領域/使大倭とはなにか?/大和朝廷への通路/魏使は見た!侏儒国/それは四国の西南岸
三 アンデスの岸に至る大潮流 318
論理はわたしたちをどこへ導くか/裸国・黒歯国とは・・・・?/それは倭人の認識だった/一年に二回歳をとった倭人/知られていたアメリカ大陸
四 結び ーー先像の打破 327
日本古代史とどう結びつくか/方法論の原則をつらぬくこと
あとがき 331
朝日文庫版 ーーあとがきに代えて
二十年の回顧/「木佐提言」の出現/待望の先例『穆天子伝』/『三国志』と「日の出ずる所」/『漢書』と「日の入る所」/一大率の新局面/吉野ヶ里の仮想敵国/古代寄生虫の証明
第一 「俾弥呼(ヒミカ)」論/第二 邪馬壹国/第三 「邪馬臺国」/第四 銅鐸論/第五 里程論/第六 難升米と都市牛利/第七 遺物分布との対応(「三種の神器」等)/第八 遺物分布との対応(絹と錦)/第九 南米の倭人/第十 「音と訓」
人名・事項・地名索引
※本書は、朝日文庫版『「邪馬台国」はなかった』(一九七一年)を底本とし、「はしがき」と「日本の生きた歴史(一)」を新たに加えたものである。
__________________________________
古田武彦・古代史コレクション1
『「邪馬台国」はなかった』
ーー解読された倭人伝の謎
_______________
2010年 1 月30日 初版第1刷発行
著 者 古田武彦
発行者 杉田敬三
印刷社 江戸宏介
発行所 株式会社 ミネルヴァ書房
_________________
ISBN978-4-623-05178-6
Printed in Japan
ミネルヴァ日本評伝選 『俾弥呼ひみか』(目次と関連書籍) へ
邪馬台国論争は終った=その地点から 古田武彦(『続・邪馬台国のすべて』ゼミナール朝日新聞社)