2005年6月1日

古田史学会報

68号

「伊予風土記」新考
 古賀達也

削偽定実の真相
古事記序文の史料批判
 西村秀己

船越
 古川清久

4連載小説『彩神』
第十一話 杉神 3
  深津栄美

大宝律令の
中の九州王朝
 泥憲和

鶴峯戊申
不信論の検討
『臼杵小鑑』を捜す旅
 冨川ケイ子

ミケランジェロ作
「最後の審判」の謎
 木村賢司

高田かつ子さんを悼む

 事務局便


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高田かつ子さんを悼む 事務局便り


高田かつ子さんを悼む

古田史学の会代表 水野孝夫

 高田さんは最も古くからの古田武彦ファンであり、永年、関東で古田武彦を囲むグループの世話役を務めてこられた。高田さんと古田先生との出会いは、「古田武彦とともに」とだけ題された「市民の古代」創刊号(一九七九)に高田さん自身によって記されている。「市民の古代研究会」分裂後も、古田武彦を護る姿勢を貫いて来られた。
 昨年六月の古田史学の会・創立十周年記念講演会に来阪・参加され、その翌日にはわたしの運転で、交野山を中心に奈良を巡り、食事をご一緒した。昨年十一月の大学セミナーハウスでの講演会のあと東京でお会いしたときに、「ものが食べられない」というお話を聞き、わたしは妻を胃がんで失った経験から、大きい病院での受診を勧めたが、ご主人を亡くされたときの経験から大病院には不信感があるとのことだったが、すこしは参考にしていただけたのかも知れない。
 昨年末に入院後も、ご主人の写真を納めたロケットを胸に抱いて居られたと聞く。亡きご主人のもとへ行くという覚悟をされていたと感じる。ご冥福をお祈りするとともに、われわれの活動を見守っていてくださると信じている。

【編集部】「多元的古代」研究会・関東の高田かつ子会長が五月七日、亡くなられました。謹んでご冥福をお祈りします。

古田先生との出会い(『市民の古代』第一集)へ


事務局便り

▼多元・関東の高田会長が物故された。二十年来の友人であり同志の死は耐え難い。合掌。
▼古田先生が新雑誌「古田学」(仮称、年二回)を創刊される。その立ち上げとして九月十七日(東京)・二四日(京都)に講演会が企画されている。詳細は次号で。
▼会報初登場の古川さんは『有明海異変』(不知火書房)の著者。多くの人に読んで欲しい一冊。良書だ。
▼六月十二日は会員総会。会員だけによる講演会は初めての試み。会員の皆様の参加をお願いします。
▼二〇〇五年度会費納入もよろしく。koga


 これは会報の公開です。史料批判は、『新・古代学』(新泉社)・『古代に真実を求めて』(明石書店)が適当です。
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