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『藝能史研究』No. 144

・『琴歌譜』研究・参考文献目録

増田修・横山妙子

凡例

(1) 『琴歌譜』の研究史・研究文献目録には、飯島一彦「『琴歌譜』研究史と課題 ー附・研究文献目録ー」(『国学院大学大学院文学研究科論集』9、一九八二年)および賀古明・飯島一彦「琴歌譜関係研究文献目録」(『琴歌譜新論』、一九八五年)がある。
 飯島と賀古・飯島の「研究文献目録」は、主題として『琴歌譜』を扱っているもののみを取り上げているが、飯島の「研究史」には、例えば、大歌・小歌についての論文など、関連する問題についての論文も多少紹介されている。

(2) この参考文献目録を作成するに当たっては、『琴歌譜』の文学的研究に関する文献は、まず、飯島と賀古・飯島の前記「研究文献目録」に基づいて収集したほか、『国文学年鑑』・『古事記年報』・『論集上代文学』などの文献目録により検索・収集した。次に、収集した文献中に掲載されている歌謡研究文献目録に基づき検索・収集すると共に、それらの文献中に引用されている関連文献も検索・収集した。
 この参考文献目録には、文学的研究については、『琴歌譜』を主題とするものを収録したほか、『琴歌譜』の歌謡に言及している著書・論文および関連する問題についての著書・論文も多少は収録した。

(3) 音楽的研究についても、『琴歌譜』を主題とするもののほか、『琴歌譜』の琴譜・歌謡を研究するのに必要と思われる著書・論文を収録した。
 古代の琴に関する文献は、増田修「古代の琴 ー正倉院の和琴への飛躍ー」附・古代の琴に関する収集文献目録(『市民の古代』11、一九八九年)および増田修「『常陸国風土記』に現れた楽器」附・古代の琴瑟笙鼓杵に関する収集文献目録(『市民の古代』13、一九九一年)、あるいは、それらの収集文献目録を後に統合・補訂した増田修「古代の琴琶笙鼓杵に関する文献目録」(『常陸国風土記の探究 ー紀行・論文・文献目録・写本ー』、一九九五年)を参照されたい。

(4) 『琴歌譜』の琴譜を演奏する和琴の祖型についての考古学的研究は、出土した木製琴・埴輪弾琴像・埴輪の琴を集成したうえで、解説・検討している論文を収録した。
 埴輪弾琴像・埴輪の琴の写真は、宮崎まゆみ『埴輪の楽器 ー楽器史からみた考古資料ー』(一九九三年)に、大部分が掲載されている。埴輪弾琴像・埴輪の琴の図版は、この参考文献目録に収録した古代の琴に関する各論文の引用文献・参考文献に記載された発掘出土報告書・論文などを参照されたい。木製琴の写真・図版については、笠原潔「出土琴の研究(1・2)」(『放送大学研究年報』12・13、一九九五・九六年)に「注」として掲載されている発掘出土報告書・論文などを参照されたい。

参考文献目録

1 佐佐木信綱「新たに知られたる上代の歌謡に就いて」(『芸文』16ー1、一九二五。後に『国文学の文献学的研究』、一九三五・『佐佐木信綱文集』佐佐木信綱全集8、一九五六に収録)
2 武田祐吉校注「琴歌譜」(『続万葉集』、一九二六)
3 武田祐吉「新編続万葉集敍」(『続万葉集』、一九二六)
4 古典保存会版影印本『近衛公爵蔵 琴歌譜』、一九二七
5 山田孝雄・橋本進吉「近衛公爵所蔵琴歌譜解説」(『近衛公爵蔵琴歌譜』、一九二七)
6 佐伯常麿校註「琴歌譜」(『古歌謡集 全』校註国歌大系1、国民図書版一九二八・誠文堂・新光社版一九三五)
7 山岸徳平「解題 歌垣歌・琴歌譜」(『古歌謡集 全』校註国歌大系1、国民図書版一九二八・誠文堂・新光社版一九三五)
8 高野辰之・山田孝雄校注「琴歌譜」(『日本歌謡集成』1、春秋杜版一九二八・東京堂版一九六〇)
9 高野辰之「解説 琴歌譜」(『日本歌謡集成』1、春秋社版一九二八・東京堂版一九六〇)
10 武田祐吉校注「琴歌譜」(『上代文学集』校註日本文学類従、一九二九)
11 武田祐吉「解題 琴歌譜」(『上代文学集』校註日本文学類従、一九二九)
12 土田杏村「紀記歌謡に於ける新羅系歌形の研究」(『国文学の哲学的研究』3 上代の歌謡、一九二九。後に『土田杏村全集』13 文学論及び歌論、第一書房版一九三五・日本図書センター版一九八二に収録)
13 桜井秀「平安朝に於ける舞踊について」(『風俗史の研究』、一九二九)
14 武田祐吉「琴歌譜」(『上代日本文学史』、一九三〇。後に『武田祐吉著作集』8 文学史・歌物語篇、一九七三に収録)
15 藤田徳太郎「琴歌譜、及び気比、北御門の神楽歌に就いて」(『心の花』34ー1・2・5、一九三〇。後に『古代歌謡の研究』、金星堂版一九三四・有精堂版一九六九に収録)
16 安田喜代門「上代歌謡の曲節」・「短詩形の声楽的研究」・「長詩形の声楽的研究」(『上代歌謡の研究』、一九九一)
17 田坂誠喜「琴歌譜に於ける片歌」(『国語と国文学』8ー11、一九三一)
18 田坂誠喜「上代国文学に於ける琴歌譜の位置」(『日本文学』1ー10、一九三一)
19 鈴木正蔵「大歌の音楽的術語に対する一考察(1・2)」(『国学院雑誌』39ー8・9、一九三三)
20 佐佐木信綱「琴歌譜に就いて」(『上代日本文学講座』4 作品研究篇、一九三三。後に『歌謡の研究』、一九四四に収録)
21 藤田徳太郎「上代歌謡新解」(『上代国文』1ー1、一九三四。後に『日本歌謡の研究』、一九四〇に収録)
22 田辺尚雄「古代の歌謡」・「上代の音律」(『日本音楽史』世界音楽講座XIII、一九三四)
23 西角井正慶「神楽歌の伝来」(『神楽研究』、一九三四)
24 武田祐吉校注「琴歌譜」(『神楽歌・催馬楽』岩波文庫、一九三五)
25 藤田徳太郎「上代歌謡考」(『国語解釈』1ー7、一九三六。後に『日本歌謡の研究』、一九四〇に収録)
26 武田祐吉「記紀の歌謡と琴歌譜」(『国文学研究』神祇文学篇、一九三七。後に『武田祐吉著作集』1 神祇文学篇、一九七三に収録)
27 徳田浄「上代に於ける日支歌謡の交渉」・「読歌考」(『万葉集撰定時代の研究』、目黒書店版一九三七・ゆまに書房版一九八三)
28 相磯貞三校注「琴歌譜」(『記紀歌謡新解』、一九三九)
29 有坂秀世「古言雑考(1)」(『国語研究』9ー5、一九四一。後に『国語音韻史の研究』、明世堂書店版一九三四・三省堂版(増補新版)一九五七に収録)
30 木本通房校注「琴歌譜」(『上代歌謡詳解』、一九四二)
31 浅野建二「平安朝時代に於ける大歌小歌について」(『文学』10ー1、一九四二。後に『日本歌謡の研究 ー特に中世・近世を主としたるー』、一九六一に収録)
32 佐佐木信綱校注「琴歌譜」(『上代歌謡の研究』、一九四六)
33 折口信夫「上代歌謡」(『国文学(三)』、一九四八。後に『折口信夫全集』14 国文学篇8、一九五五・中公文庫版一九七六に収録)
34 佐佐木信綱「琴歌譜」〔『新訂上代文学史』下、一九四九)
35 田辺幸雄「『夷振之片下』考」(『国語と国文学』26ー7、一九四九)
36 小島憲之「古代歌謡」(『日本文学講座』1 古代の文学 前期、一九五一)
37 小野田光雄「琴歌譜引用の『古事記』について」(『国語と国文学』30ー11、一九五三)
38 賀古明「琴歌譜の歌(1〜3・4〜6)」(『雪炎』27〜29・30〜39、一九五四・五五)。注、賀古明「琴歌譜の歌(1〜6)」は、1〜4〔「雪炎」27〜30〕までは確認・収集したが、5・6は未確認
39 武田祐吉校注「琴歌譜歌謡集」(『記紀歌謡集全講』、一九五六)
40 武田祐吉「古代歌謡解説琴歌譜」(『記紀歌謡集全講』、一九五六。後に『武田祐吉著作集』2 古事記篇I 、一九七三に収録)
41 武田祐吉「『琴歌譜』における歌謡の伝来」(『国学院雑誌』57ー3、一九五六。後に『武田祐吉著作集』8 文学史・歌物語篇、一九七三に収録)
42 武田祐吉「『古事記』における歌謡の伝来」(『国語と国文学』33ー7、一九五六。後に『武田祐吉著作集』3 古事記篇II、一九七三に収録)
43 岩橋小弥太「紀記史料としての歌謡」(『上代史籍の研究』、一九五六。後に『増補上代史籍の研究』上、一九七三に収録)
44 賀古明「琴歌譜の有縁起歌」(『国学院雑誌』57ー3、一九五六。後に『万葉集新論 ー万葉情意語の探究ー』、一九六五・『琴歌譜新論』、一九八五に収録)
45 賀古明「琴歌譜難語考 ーあきつはなふく・ふヽきのをとりー」(『上代文学』7、一九五六。後に『万葉集新論 ー万葉情意語の探究ー』、一九六五・『琴歌譜新論』、一九八五に収録)
46 賀古明「埴安ぶり」(『国学院雑誌』57ー6、一九五六。後に『琴歌譜新論』、一九八五に収録)
47 小西甚一校注「琴歌譜」(『古代歌謡集』日本古典文学大系3、一九五七)
48 小西甚一「解説 琴歌譜歌謡」(『古代歌謡集』日本古典文学大系3、一九五七)
49 倉野憲司「琴歌譜序私注」(『文学・語学』4、一九五七。後に『上代日本古典文学の研究』、一九六八に収録)
50 国田百合子「上代歌謡に現われた辞『や』について ー記紀歌謡・琴歌譜を中心としてー」(『和歌文学研究』3、一九五七)
51 岩橋小弥太「『歌かへし』と『かへし歌』」(『国学院雑誌』58ー5、一九五七。後に『芸能史叢説』、一九七五に収録)
52 林謙三「和琴の形態の発育経過について」(『書陵部紀要』10、一九五八。後に『正倉院楽器の研究』、一九六四・『東アジア楽器考』、一九七三に収録)
53 室田浩然「琴歌譜歌謡中の『庭立振』の歌の解釈」(『解釈』4ー1、一九五八)
54 武田祐吉「志都歌の歌ひ返しの考」(『文学・語学』7、一九五八。後に『武田祐吉著作集』8 文学史・歌物語篇、一九七三に収録)
55 志田延義「古代歌謡における見立て・寄せ ー琴歌譜の「阿遊施*扶理」は「阿遊地ぶり」かー」(『日本歌謡圏史』、一九五八。後に『歌謡圏史』I 志田延義著作集、一九八二に収録)
56 賀古明「琴歌譜の『歌返し』の歌」(『上代文学』10、一九五八。後に『琴歌譜新論』、一九八五に収録)
57 賀古明「琴歌譜『茲都歌』」(『日本文学論究』17、一九五九。後に『万葉集新論 ー万葉情意語の探究ー』、一九六五・『琴歌譜新論』、一九八五に収録)
58 西宮一民「琴歌譜に於ける二、三の問題」(『帝塚山学院短期大学研究年報』7、一九五九。後に『日本上代の文章と表記』、一九七〇に収録)
59 筆者不詳「琴歌譜」(平凡社版『音楽事典』2、一九五九)
60 林屋辰三郎「歌舞*所」・「大歌所の成立」(『中世芸能史の研究 ー古代からの継承と創造-』、一九六〇)
61 賀古明「琴歌譜の注記『自余小歌同十一月節』」(『日本歌謡集成』1 上古編・月報6、東京堂版一九六〇。後に『万葉集新論 ー万葉情意語の探究ー』、一九六五・『琴歌譜新論』、一九八五に収録)
62 宇佐美多津子「琴歌譜の基礎的事項に関する考察(正・続)」(『学習院大学国語国文学会誌』5・6、一九六一・六二)
63 相磯貞三校注「琴歌譜」(『記紀歌謡全註解』、一九六二)
64 小島憲之「上代歌謡をめぐる中国文学との交渉」(『上代日本文学と中国文学 ー出典論を中心とする比較文学的考察ー』上、一九六二)
65 田辺尚雄「琴歌」(『日本音楽史』、一九六三)
66 土居光知「古代歌謡の型式」(『日本学士院紀要』22ー2、一九六四。後に『言葉と音律』、一九七〇に収録)
67 賀古明「琴歌譜『阿遊施*扶理』攷 ー正月七日節饗宴歌への由縁ー」(『上代文学』16、一九六四。後に『琴歌譜新論』、一九八五に収録)
68 賀古明「歌われた古代歌謡の定着 ー琴歌譜の『譜詞』を拠点としてー」(角川書店『古典の窓』7、一九六五。後に『琴歌譜新論』、一九八五に収録)
69 賀古明「琴歌譜の原本の成立とその構成」(『万葉集新論 ー万葉情意語の探究ー』、一九六五)
70 賀古明「琴歌譜の歌謡と古事記の歌謡」(『万葉集新論 ー万葉情意語の探究ー』、一九六五)
71 倉林正次『饗宴の研究(儀礼編)』、一九六五
72 吉川英史「原始・古代の歌謡」(『日本音楽の歴史』、一九六五)
73 林謙三「琴歌譜の音楽的解釈の試み」(『東洋音楽研究』18、一九六五。後に『雅楽 ー古楽譜の解読ー』東洋音楽選書10、一九六九に収録)
74 土橋寛「国讃め歌の系譜」(『古代歌謡と儀礼の研究』、一九六五)
75 賀古明「志良宜歌 ー歌曲名攷ー」(『古事記年報』11、一九六六。後に『琴歌譜 新論』、一九八五に収録)
76 曽倉岑「記紀歌謡と説話」(『国語と国文学』43−6、一九六六。後に『古事記・王権と語り』日本文学研究資料新集1、一九八六に収録)
77 高木市之助校註「琴歌譜歌謡集」(『上代歌謡集』日本古典全書、一九六七)
78 今井通郎「上代音楽舞踊」(『日本歌謡の音楽と歌詞の研究』、一九六七)
79 賀古明「古代歌曲名考ー序説ー」(『国学院雑誌』68ー6、一九六七。後に『琴歌譜新論』、一九八五に収録)
80 賀古明「琴歌譜の大歌」(『文学・語学』50、一九六八。後に『琴歌譜新論』、一九八五に収録)
81 賀古明「古代歌謡の詠唱 ー琴歌譜を拠点としてー」(『星美学園短期大学研究論叢』1、一九六八。後に『琴歌譜新論』、一九八五に収録)
82 真鍋昌弘校注「霊異記 歌謡琴歌譜 (附)古語拾遺歌謡」(『日本歌謡文学』、一九六八)
83 志田延義「神歌の形成」・「五節の帳台の試みの小歌」(『続日本歌謡圏史』、一九六八。後に『歌謡圏史』III 志田延義著作集、一九八二に収録)
84 土橋寛「楽府の歌謡」・「歌謡形式の起源」(『古代歌謡の世界』、一九六八)
85 島田晴子「琴歌譜の構成について」(『学習院大学国語国文学会誌』12、一九六九)
86 益田勝実「祭のあと」(『古代歌謡全注釈 古事記篇』日本古典評釈・全注釈叢書・月報15、一九七二)
87 益田勝実「大王伝承 −山背に い及け鳥山ー」(『記紀歌謡』日本詩人選1、一九七二)
88 高橋六二「大歌と大歌所」(『跡見学園短期大学紀要』9、一九七二)
89 黒沢隆朝「日本の弦楽器」(『図解世界楽器大事典』、一九七二・新装版一九九四)
90 島田晴子「琴歌譜の縁記について」(『学習院大学国語国文学会誌』16、一九七三)
91中村義雄「五節の舞姫雑考 ー五節関係文献資料抄ー」(『日本文学研究』12、一九七三)
92山路平四郎「酒楽の歌」(『記紀歌謡評釈』、一九七三)
93賀古明「酒坐歌・酒楽之歌 ー古代歌曲名考ー」(『倉野憲司先生古稀記念古代文学論集』、一九七四。後に『琴歌譜新論』、一九八五に収録)
94山上伊豆母「楽家多氏成立の背景 ー神語から神楽ヘー」(『芸能史研究』47、一九七四。後に『日本芸能の起源』、一九七七・新装版一九九七に収録)
95 伊藤博「“古代歌謡集”の論 ーー 万葉歌への一つの道」(『万葉集研究』4、一九七五。後に『万葉集の表現と方法』上 古代和歌史研究5、一九七五に収録)
96 大和岩雄「現存『古事記』以外にも存在した『古事記』」(『古事記成立考 ー日本最古の古典への疑問ー』、一九七五・増補改訂版一九九七)
97 岩橋小弥太「上代の歌謡」・「五節」・「雅楽寮と楽所」・「大歌 神楽歌 催馬楽」(『芸能史叢説』、一九七五)
98 井口樹生「新年『囃し詞』の系譜」(『芸能』17ー7、一九七七。後に『古代歌謡』日本文学資料叢書、一九八五・『境界芸文伝承研究』、一九九一に収録)
99大久間喜一郎「記紀歌謡の詩形と大歌 ー琴歌譜「酒坐歌」を軸としてー」(『上代文学』38、一九七六。後に『古代文学の伝統』、一九七八に収録)
100 竹岡正夫「大歌所御歌 おほなほびのうた」(『古今和歌集全評釈』下、一九七六)
101 島田晴子「赤猪子の歌謡物語」(『五味智英先生古稀記念上代文学論叢』論集上代文学8、一九七七)
102 荻美津夫「歌舞*所と大歌所」(『日本古代音楽史論』、一九七七)
103 青木周平「『琴歌譜』に於ける歌謡享受の問題(正・続)(『国学院大学日本文化研究所報』14ー1・4、一九七七。後に『古事記研究 ー歌と神話の文学的表現ー』、一九九四に収録)
104 居駒永幸「記紀における歌謡物語の形成 ー歌謡集の想定からー」(『国学院大学大学院文学研究科論集』4、一九七七)
105 賀古明「琴歌譜歌謡考 ー短埴安扶理ー」(『星美学園短期大学研究論叢』9、一九七七。後に『琴歌譜新論』、一九八五に収録)
106 黒沢隆朝『音階の発生よりみた音楽起源論』、一九七八
107 陽明文庫版影印本「琴歌譜」(『古楽古歌謡集』陽明叢書国書篇8、一九七八)
108 土橋寛・岸辺成雄「解説琴歌譜」(『古楽古歌謡集』陽明叢書国書篇8、一九七八。後に、土橋執筆部分は『古代歌謡の生態と構造』土橋寛論文集 中、一九八八に収録)
109 藤井貞和「寿と呪未分論(上)」(『古日本文学発生論』、一九七八)
110 板垣俊一「古代歌謡史論 ー表記面から見た歌謡伝承および叙情歌の成立ー」(『都立大学大学院論集』1、一九七九)
111 水野正好「琴の誕生とその展開」(『考古学雑誌』66ー1、一九八〇)
112 佐田茂「古代琴雑考」(『考古学雑誌』66ー1、一九八〇)
113 大和岩雄「異本『古事記』をめぐって」(『文学』48ー5、一九八〇。後に『古事記成立考』増補改訂版、一九九七に収録)
114 小島美子「古代歌謡のフシのこと(1〜3)(『春秋』、227〜229、一九八一。後に『日本音楽の古層』、一九八二に収録)
115 岸辺成雄「和琴の祖型 ー出土品を中心にー(上・中・下)」(『雅楽界』56・57・58、一九八一・八二・八三)
116 飯島一彦『琴歌譜』研究史と課題 ー附・研究文献目録ー」(『国学院大学大学院文学研究科論集』9、一九八二)
117 山口庄司「日本伝統音階の研究」(『日本の音階』東洋音楽選書9、一九八二)
118 磯部美佐「『琴歌譜』の音楽 ー注記、符号を中心にー」〔『東洋音楽研究』48、一九八二)
119 井村哲夫「遊芸の人憶良 ーー 天平万葉史の一問題」(『国語と国文学』59−11、一九八二。後に『赤ら小船 万葉作家作品論』、一九八六に収録)
120 飯島一彦「琴歌考」(『日本歌謡研究』22、一九八三)
121 川合千鶴子・枡本良・福原滉子・成瀬晶子「琴歌譜(きんかふ)歌謡の女歌(1・2)」(『明日香』48ー1・2、一九八三)
122 島田晴子「土田杏村『新羅歌』説の検討」(『五味智英先生追悼上代文学論叢』、一九八四)
123 土橋寛「琴歌譜」(『日本古典文学大辞典』2、一九八四)
124 平野健次「琴歌譜」(『国史大辞典』4、一九八四)
125 沖森卓也「万葉集はどのように歌われていたか」(『ユリイカ』16ー12・総特集 日本語、一九八四)
126 古橋信孝「琴歌譜」(『万葉・歌謡』研究資料日本古典文学5、一九八五)
127 小西甚一「歌謡から和歌へ」(『日本文芸史』I 、一九八五)
128 賀古明『琴歌譜新論』、一九八五
129 小島美子「日本の古層の時代の音楽」(日本文化の原像を求めて『日本音楽と芸能の源流』、一九八五)
130 沖森卓也「琴歌譜の音の高低に関する符号について」(『国文白百合』16、一九八五)
131 土橋寛「琴歌譜」(『日本歴史大辞典』3、一九八五)
132 筆者不詳「琴歌譜」(『日本歌謡辞典』、一九八五)
133 尾崎暢殃「賀古明著『琴歌譜新論』」(『国学院雑誌』87ー7、一九八六)
134 堺信子「琴歌譜『庭立振』私考 ー布々支乃乎止利ー」(『学習院大学上代文学研究』11、一九八六)
135 福島和夫「琴歌譜」(『日本古典音楽文献解題』、一九八七)
136 山口庄司「琴箏の源流と古代の楽理(1〜3・7・8・34・59・62)」(『楽道』552〜554、563・564、590、615・618、一九八七・八八・九〇・九三)
137 山口庄司「弥生・古墳時代の琴箏と音楽(上・中・下)(『季刊邦楽』56、58・59、一九八八・八九)
138 山口庄司「日本最古の木製絃楽器の発掘」(『季刊邦楽』57、一九八八)
139 柴田南雄「古代の楽器遺産」(岩波講座『日本の音楽・アジアの音楽』5 音楽の構造、一九八九)
140 増田修「古代の琴 ー正倉院の和琴への飛躍ー」附・古代の琴に関する収集文献目録(『市民の古代』11、一九八九)
141 横田淑子「歌謡のリズム ー古代歌謡の定型を探るー」(『日本の美学』13、一九八九)
141 益田勝実「記紀の歌謡と説話」(『上代文学』62、一九八九)
142 青木周平「記紀における歌謡と説話 ー〈イハノヒメ物語〉を事例としてー」(『上代文学』62、一九八九。後に『古事記研究 ー歌と神話の文学的表現ー』、一九九四に収録)
143吉川英史・林謙三「『琴歌譜』の復元」(『日本音楽文化史』、一九八九)
145 飯島一彦「琴歌譜歌謡」(『日本音楽大辞典』、一九八九)
146 木戸敏郎「日本音楽の起源 ー古代のコトの復元ー」・「ヤマトゴト ー倭琴と和琴ー」(『歌謡』日本音楽叢書五、一九九〇)
147 高橋六二「歌謡の囃し詞 ー声楽的要素についてー」(『国文学解釈と鑑賞』55ー5、一九九〇)
148 永田和也「大歌所について」(『国学院雑誌』91−2、一九九〇)
149 三橋健「五節舞起源伝説考」(『国学院雑誌』91−7、一九九〇)
150 益田勝実「歌謡の諸相」(『増訂版日本文学全史』1 上代、一九九〇)
151 阿久沢武史「太安萬侶論 ーその家職と古事記撰録ー」(『芸文研究』59、一九九一)
152 増田修「『常陸国風土記』に現れた楽器」附・古代の琴瑟笙鼓杵に関する収集文献目録(『市民の古代』13、一九九一。後に、『常陸国風土記の探究 ー紀行・論文・文献目録・写本ー』、一九九五に収録)
153 猿田正祝「酒楽歌についての一考察 ー歌謡と説話の接続を中心としてー」(『国学院大学大学院紀要 ー文学研究科ー』23、一九九二)
154 笠原潔「弥生・古墳時代の楽器」(放送大学教材『音楽の歴史と音楽観』、一九九二)
155 阿久沢武史「五節舞の由来 ー琴歌譜歌謡考ー」(『三田国文』17、一九九二)
156 宮岡薫「『続日本紀』歌謡の解釈 ー「天つ神御孫の命の」歌を中心にー」(『甲南大学紀要 文学編』84、一九九二。後に『古代歌謡の展開』、一九九五に収録)
157 猿田正祝「記紀歌謡と琴歌譜との比較考察」(『国学院大学大学院文学研究科論集』19、一九九二)
158 高橋文二「『読歌』の系譜 ー「古代歌謡」と『源氏物語』ー」(『説話と宗教』説話・伝承学’92、一九九二)
159 若林重栄「陽明文庫蔵『琴歌譜』の音表記のし方について ー「手」の字の注記をめぐってー」(『大阪私立短期大学協会研究報告集』 、一九九三)
160 井村哲夫「歌舞*所」私見 ーー 天平万葉史の一課題」(『香椎潟』38、一九九三。後に『憶良・虫麻呂と天平歌壇』、一九九七に収録)
161 本田義憲「琴歌譜」(『日本史大事典』2、一九九三)
162 宮崎まゆみ『埴輪の楽器 ー楽器史からみた考古資料ー』、一九九三
163 土佐秀里「催馬楽の成立年代と成立基盤」(『古代研究』26、一九九四)
164 斎藤英喜「『古事記』 ー歌曲名からの視点ー」(『古事記の歌』古事記研究大系9、一九九四)
165 居駒永幸「『古事記』のうたと『琴歌譜』 ー琴の声の命脈ー」(『古事記の歌』古事記研究大系9、一九九四)
166 猪股ときわ「歌う身体と書く身体 ー『琴歌譜』の序文よりー」(『日本文学』43−6、一九九四)
167 井口樹生「大嘗祭と歌謡及び和歌 ー『琴歌譜』十一月節を中心にー」(『芸文研究』65、一九九四)
168 阿久沢武史「『歌舞*所』の時代 ー大歌所前史の研究ー」(『三田国文』22、一九九五)
169 服藤早苗「五節舞姫の成立と変容 ー王権と性をめぐってー」(『歴史学研究』667 、一九九五)
170 宮崎まゆみ「コトの系譜」附・討論・補注(歴博フォーラム『日本楽器の源流 ーコト・フエ・ツヅミ・銅鐸ー』、一九九五)
171 小島美子「フォーラムその後 ーー コトとツヅミをめぐる新しい問題」(歴博フォーフム『日本楽器の源流 ーー コト・フエ・ツヅミ・銅鐸』、一九九五)
172 米山敬子「琴歌譜」(『日本の歌謡』、一九九五)
173 笠原潔「出土琴の研究(1・2)」(『放送大学研究年報』12・13、一九九五・九六)
174 横田淑子「琴歌譜ーリズムの問題を中心にー」(『歌謡』古代文学講座9、一九九六)
175 矢嶋泉「『琴歌譜』をめぐって」(『青山語文』26、一九九六)
176 近藤信義「琴歌譜」(『上代文学研究事典』、一九九六)
177 神野富一・武部智子・田中裕恵・福原佐知子「琴歌譜注釈稿(1・2・3)」(『甲南国文』43・44・45、一九九六・九七・九八)
178 井口樹生「大嘗祭と歌謡及び和歌(2) ー巳日「御遊」の催馬楽を中心にー」(『芸文研究』73、一九九七)
179 神野富一「歌謡と和歌」(『国文学解釈と鑑賞』62−8、一九九七)
180 神野富一「琴歌譜『余美歌』考」(『国語国文』66−9、一九九七)
181 神野富一「琴歌譜の成立過程」(『万葉』164、一九九八)
182 神野富一「琴歌譜の『原テキスト』成立論」(『国語と国文学』75−5、一九九八)
183 岡崎晋明「古代人の楽器と歌舞」(『考古学による日本歴史』12 芸術・学芸とあそび、一九九八)
184 保坂達雄「歌論・歌謡」(『古代文学研究史』古代文学講座12、一九九八)
185 山路興造「琴歌譜」(『日本古典文学大事典』、一九九八)
186 河内章「琴歌譜十四『片おろし』歌と万葉集歌について」(『解釈』44−7、一九九八)

舞*は、人偏に舞。JIS第四水準ユニコード511B
施*は,阜偏に。JIS第四水準ユニコード9641


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