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市民の古代・古田武彦とともに 第4集 1982年 古田武彦を囲む会発行
「市民の古代」編集委員会編集

編 集 後 記

◇本号には、古田武彦氏の講演録を二本載せました。いずれも単行本に未発表のものばかりです。その中でも、九州には二種類の風土記があり、そのうち「県(あがた)」風土記は、九州王朝が編纂したものである、という古田氏の新しい指摘には、いつもながらと舌を巻く思いがします。(25頁〜)
◇また、「好太王碑文」を解釈する時、中国人の証言はことの他重要であると思います。現代の学者の証言然り、日清戦争時の志士然り、事実の重みが「碑文論争」に結着をつけたという気がします。そして、そこから古田氏は新しい探究にのり出します。好太王碑には「日本の古代史を解く重要な鍵が沢山秘められている」ことが、わかって来たのです。(56頁〜)
◇専門家は古田武彦氏と印刷関係の方だけという『市民の古代』も、三号雑誌に終ることなく四回目の校了をむかえました。このことも、古田説を支持する人の層の厚さの所以と思われますが、それにしても古田説をとりまいての大論争が巻起らない歴史学界というところは、如何にも不思議なところだと思えるのです。
『市民の古代』第四集編集委員会(長谷川享子・三木カヨ子・丸山晋司・児玉奈翁一)

市民の古代 第4集
編集 「市民の古代」編集委員会
表紙・デザイン 後藤茂樹・義本満
発行 古田武彦を囲む会
発行所 株式会社 中谷書店
      (郵便番号・住所は省略)

古田武彦を囲む会事務局
(郵便番号・住所は省略、藤田友治方)


 これは会報の公開です。史料批判は、『市民の古代』各号と引用文献を確認してお願いいたします。
新古代学の扉 インターネット事務局 E-mailsinkodai@furutasigaku.jp

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