許すまじ 論証抜きの 原文改訂

ゆるすまじ ろんしょうぬきの げんぶんかいてい

許すまじ 論証抜きの 原文改訂

 三国志原文に「邪馬壹国」とあるのを、江戸時代から「邪馬台国」と直してきた。昭和四十六年、我々にとって衝撃的な著作が登場した。『「邪馬台国」はなかった』である。多くの古代史ファンにとって、まさしく「一服の清涼剤」或いは「目から鱗が落ちた瞬間」であった。                

 その序章「わたしの方法」のなかに次の文言がある。『こんなに簡単に、なんの論証もなしに、原文を書き改めていいものだろうか。わたしは素朴にそれを不審とした。この一点から従来の「邪馬台国」への一切の疑いは始まったのである。』じつにこの一文が、古田武彦氏が一般の古代史ファンに問い掛けた第一声であったのである。

 尚、当句は他者への批判のみならず、自戒の念を込めて、「許さない」でなく「許すまじ」となっている。


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制作 古田史学の会