「古田史学」の基本の中に、文献と出土品の整合化というものも含まれる。古田武彦氏はこれを「シュリーマンの法則」と名づけた。
神話にある「トロイの遺跡」の実在を信じ、遂にヒッサリックの丘でこれを発見したシュリーマンの喜びにちなんだものである。
古田武彦氏はまず「九州王朝」を次に「出雲王朝」を発見した。また「関東王朝」や「東北王朝」も見出した。「大和王朝」を含め、各地に王朝があったと考えるのが自然である。
最初から「天皇家」しか王朝はなかったとする皇国史観は、伝統のテンノロジーに侵されている。
『古代は輝いていたI 、II、III 』
『真実の東北王朝』(駿々堂)