後漢書に光武帝が倭奴国に金印を与えた記事がある。後漢書記事では「倭奴国奉貢朝賀、倭国極南界、光武賜以印綬」とあり、通説では「光武帝が倭奴国に印綬を賜った。 (倭奴国は)倭国の中の極南界(南の果て)である」と解読していた。古田武彦氏はこれを「倭国が南界を極めるや、光武賜うに印綬を以ってす」と読み、倭国が南米のペルーやエクアドルまで含む情報を光武帝にもたらした、それで無ければ『金』印を与えるようなことはしないと論じた。 『古代史の未来』(明石書店)