豊安岐津 登立て見つ 天の香具山

とよあきつ のぼりたてみつ あまのかぐやま


豊安岐津 登立て見つ 天の香具山


 国生み神話では、大日本豊秋津島が生まれたことになっており、これは本州のことと理解されてきた。これを豊のアキツの国、別府湾岸と古田武彦氏は論証した『盗まれた神話』。

 古田史学では、万葉集の秘密をもあぶりだした。万葉の第二番歌「大和には群山あれど、とりよろふ天の香具山。登り立ち国見をすれば、国原は煙立ち立つ、海原は鴎立ちたつ、うまし国そ、蜻蛉島、大和の国は」(舒明天皇)この歌の「天の香具山」を奈良県の「香具山」とすると、海や鴎は見えないのに、大分県別府には、カグツチの神を祭る鶴見岳がある。これが本来の天(海部)のカグ山である。鶴見岳から眺めれば、海辺に鴎が飛び交い、温泉から湯煙が立ち昇っている。

『古代史の十字路―万葉批判』(東洋書林後、ミネルヴァ書房)


天の香具山 登り立ち国見をすれば解説 講演記録


いろは歌留多に戻る

ホームページに戻る

制作 古田史学の会