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市民の古代 第7集

古田武彦とともに●1985年 市民の古代研究会編

好太王碑現地調査報告

東方史学会 好太王碑訪中団の報告
中国の好太王碑研究の意義と問題点 古田武彦
討論・好太王碑をめぐってーなし
好太王碑と九州王朝 古田武彦

青弓社

【目 次】

特集●好太王碑現地調査報告
009 東方史学会好太王碑訪中団の報告 東方史学会事務局
一、はじめに−好太王碑解放への努力
二、いよいよ国境の地・集安へ
三、好太王碑について
?基礎的調査から/?碑文判読の厳密性をどのように確保するか/?論争の文字「来渡海破」について/?「倭」についてはどこまで確認しうるか/?現地集安博物館副館長耿鉄華氏との出会い
四、国境の地・集安での四泊五日間
023 〔講演録〕中国の好太王碑研究の意義と問題点−王健群氏に問う− 古田武彦
読売シンポジウムから/王健群「好太王碑の研究」の出現/好太王碑改竄説の破産/王説の意義/「初均徳抄本」の発見/現地調査の重要性/酒匂本の持つ意味/黄龍と履龍/論争の教訓/論争の現状/王説の問題点/好太王碑の大義名分/古代東アジアの政治地図/海賊か国家か/『三国志』の証言/「倭」とは何か/三一六年の衝撃/中国文献の用例/残された問題/質疑応答
061 討論・好太王碑をめぐって 王健群・古田武彦・藤田友治・山田宗睦(司会)
出版事情と開放への努力/倭の問題について/王論文と古田説の意義/研究史における史料の扱いについて/倭=海賊説への批判/倭を中国文献はどうとらえていたか/実事求是を求めた交流
082 〔講演録〕好太王碑と九州王朝古田武彦
好太王碑研究史/私にとっての好太王碑とは/好太王碑の現地へ/好太王の墓は/国内城探索/角觝塚・舞踊塚にはじめて入る/王健群氏との対談/倭とは何か/王健群氏との対談を終えて/好太王碑の最終目的/質疑応答
101 高句麗好太王碑及び高句麗王朝と好太王について 耿鉄華〔老田裕美訳〕
《はじめに》/好太王碑の発見と研究ブーム/高句麗王朝七百年/好太王の業績
108 集安の古墳について 織田重治
一、はじめに/二、集安/三、如山南麓の石積塚/四、石積塚の年代と大王陵・将軍塚/五、装飾彩画古墳/六、五?墳第五号墓と四神塚/七、角抵塚と舞踊塚/八、環文塚と牟頭婁塚
127 好太王碑の新たな論争点−倭の正体と守墓人制度について− 藤田友治
一、はじめに−王健群『好太王碑の研究』の意義と問題点/二、好太王碑にあらわされた倭とか何か/三、好太王碑建立の目的−守墓人制度の確立について/四、守墓人制度にみる高句麗の支配構造/五、好太王はどこに埋葬されたか−好太王碑は好太王墓は大王陵、将軍塚のいずれであるか

●研究論文
155 〔講演録〕「大王之遠乃朝庭」について
研究史から/『万葉集』の用例/問題の所在/人麿と家持の間/「朝廷」とは/「神代し思ほゆ」/まとめ
165 邪馬壱国と九州王朝 山田武雄
はじめに/韓国内陸行説の説明/景初二年か景初三年か/中国人学者の見解/謎の秦王国/阿毎多利思比弧/旧唐書と新唐書の間/まとめ
181 法興寺研究 大越邦生
一、書記の法興寺記事/二、改称の理由/三、元興寺とは何か/四、法興寺の伽藍/五、法隆寺再建の時期について/六、終わりに
197 誤読されていた日本書紀−天皇の神格性の意味、及びその発生消滅に関する考察 中村幸雄

●ひろば
208 出雲古代紀行−遺跡めぐりの旅から− 広野千代子
214 経済学と古代史の接点−「古代は輝いていた」を読んで 渡辺好庸
216 天之日矛をめぐる謎 岡  均
219 法隆寺金堂釈迦像光背銘文中の「鬼前」考 阿部義人
220 筑紫都督府について 平野雅曠
222 海の道 中村大三

[10 参  考]
1 出版経緯
(1) 再刊
『合本市民の古代』第二巻(第5〜7集)として発刊
・発刊日:1988年(昭和63年)11月30日
・出版社:新泉社
2 転載論文
(1) 高句麗好太王碑及び高句麗王朝と好太王について
中国雑誌『文物天地』1984(昭和59)年6月号から転載

 
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