古賀達也の洛中洛外日記
第415話 2012/05/20

碾磑と水碓

 昨日の関西例会では、大下さんから碾磑(てんがい)と水碓(みずうす)についての研究発表がありました。これは正木さんによる観世音寺の碾磑についての発見に触発されたものです。大下さんによれば、碾磑と水碓とは異なり、「日本書紀」天智10年(670)「是歳」条は「水碓」であり、観世音寺に現存する「碾磑」とは別物とされました。
 その上で、「日本書紀」推古18年条(610)に見える「碾磑」が観世音寺に現存するものではないかとされ、観世音寺の創建年は610年頃とする見解を発表されました。
 これに対して正木さんは、「日本書紀」編纂時には碾磑と水碓が同じものと認識されていたと反論されました。今後の研究の展開が楽しみです。
 5月例会の内容は次の通りでした。

〔5月度関西例会の内容〕
1). 伊勢松阪の住人(豊中市・木村賢司)
2). 台湾旅行・他(豊中市・木村賢司)
3). 倭人字磚の倭人同盟(木津川市・竹村順弘)
4). 漢書地理志の倭人と東てい(魚是)人(木津川市・竹村順弘)
5). 黒歯常之と黒歯国(木津川市・竹村順弘)
6). 『三角縁神獣鏡研究事典』(京都市・岡下英男)
7). 接頭語「い」(明石市・不二井伸平)
8). 豊受大神の探索(大阪市・西井健一郎)
9). 碾磑と水碓 観世音寺創建は610年代(豊中市・大下隆司)
10). 任那(百済南西部)の百済への割譲と九州王朝(川西市・正木裕)

○水野代表報告(奈良市・水野孝夫)
 古田先生近況・会務報告・「三国志」版本研究の調査・「国分寺」九州王朝創建説・その他


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