古賀事務局長の洛中洛外日記
第46話 2005/11/11

「パリは燃えているか」

 京都は夕刻からずっと雨が降り続いています。雨の週末は原稿を書いたり、読書の時間に当てていますが、その時にはお気に入りのCDを聴きながらということが習慣となっています。以前はT-SQUAREのHISTORY(Welcome to the Rose Garden収録、1995)をよく聴いていましたが、最近は加古隆さんの「パリは燃えているか」(NHKスペシャル「映像の世紀」テーマ曲)がお気に入りです。映像音楽の傑作といわれるこの曲は、皆さんも一度はお聴きになったことがあるのではないでしょうか。ちなみに、古田先生は中島みゆきの曲を聴きながら原稿を書いていたというお話を昔うかがったことがあります。わたしも中島みゆきは大好きです。
「パリは燃えているか」を聴いていると、フランスでの若者達の暴動が心配になります。パリ市には本会会員のOさん(モンマルトルの画家)もおられますので、なおさらです。
 ご存じの方も多いと思いますが、「パリは燃えているか」はヒットラーの言葉とされています。ノルマンディー上陸作戦以後、連合軍によるパリ解放が目前に迫ったとき、ヒットラーは部下の将軍にパリの徹底的破壊を命令します。しかし、その将軍は文明の遺産であるパリを破壊することを恐れ、命令に従わず連合軍に降伏します。そのとき、将軍への電話でヒットラーが叫んだ言葉が「パリは燃えているか」でした。
加古隆さんの名曲「パリは燃えているか」は人類の歴史と、その中で同じ過ちを繰り返す人間の悲しさが表現されています。わたしがこの曲を聴きながら歴史研究論文を書くというのも、何か深い縁があってのような気がします。
 今夜はまだ雨が降り続いています。


洛外洛中日記一覧

資料編に戻る

ホームページに戻る


制作 古田史学の会