TITLE : 邪馬台国はなかった−解読された倭人伝の謎− 古田武彦 *[01* コード ] 001 *[02* 書物名 ]「邪馬台国」はなかった *[03* フリガナ]「ヤマタイコク」ハ ナカッタ *[04 シリーズ ] 朝日文庫 690 *[05* 著 者 ] 古田武彦 *[06* 編 者 ] − *[07* 発行日 ] 1993(H5).01.01 *[08 発行者 ] 朝日新聞社 *[09 目 次 ] 頁数、章・項目名、内容 【頁】 【目 次】 003 ″邪馬一国のすすめ″ 004 はじめに 017 序 章 わたしの方法 謎の女王国のとりこ/異質の宝/学説と学閥の間/二つのアイデア 031 第1章 それは「邪馬台国」ではなかった 031 1 「壹」と「臺」の探究 歴訪/失われた筆跡/きめ手は?/壹と臺の完全調査/八十六の壹と五十八の臺 052 2 真実はいずこに? 中国の大家との対決/『後漢書』の邪馬臺国/誠実なる証人/二人の生涯 074 3 隠滅の背景 卑字のなかの”宮殿”/倭国と魏との間/『後漢書』主義の大河/明治の大家たち /空臺 097 第2章 いわゆる「共同改定」批判 097 1 禹の東治 すべての「共同改定」を疑う/会稽東治/范曄の錯覚/会稽王の教化/訓読上の誤解 /呉の太伯/禹の東巡 122 2 戦中の使者 景初二年/五つの疑いを解く/明帝の急死/太平の史家/景初三年鏡への疑い 136 3 海彼の国名 対海国と一大国/国境の地名考 145 第3章 身勝手な「各個改定」への反論 145 1 目的地先行の「各個改定」 五つのルール/「南→東」の改定/「南=東」か?/「陸行一月→一日」の改定 /陸行一月の道程/「倭人を侮る」立場 167 2 榎説への批判 五つの要素/誇張説の伝統/『三国志』の里をしらべる/「方四千里」は実定値 /『三国志』をつらなく短里/反対説の検証/榎説の崩壊 197 3 粗雑な論理 検証を終わってふり返ると/虚数説の空虚 207 第4章 邪馬壹国の探究 207 1 倭人伝の行程と構成 新研究の出発/郡より倭に至る/水行十日・陸行一月/里数、日数「二通り」の読法 /「階段式」読法/なぜ混迷していたのか 221 2 倭人伝の用語と論理 道行き読法/四至と傍線行程/里程表示法/「行」の問題/「至」の全用例 /「道行き」読法の先例/最終行程「0」の論理/国間距離「0」の先例 /「島めぐり」読法/実施に即した表記法/陳寿の算法/「陳寿の算法」の先例 254 3 女王国のありか 邪馬壹国の所在地/「道しるべ」読法/女王国は福岡市周辺 268 4 解読された見取図 女王の居城は?/瀬戸内海域の記載/地名の遺存性/「奴国」をどう読むか 279 5 卑弥呼の遺跡 考古学との関係/卑弥呼の墓/「大いに冢を作る」/「径百余歩」について /奴国の墓城 298 6 新しい到達点から 魏使の一日行程/戸数問題 307 第5章 「邪馬壹国」の意味するもの 307 1 「邪馬壹国」の読み方 なぜ邪馬壹国と書かれたか/憎悪された「貳」/西なる「壹」の王 /思想的国名表記の先例/邪馬壹国はどう読むか/三つの問題/”前門”の橋本法則 /”後門”の中国音韻法則 327 2 天皇期文献の批判 白石と宣長/消された中心国名/類縁地名/天皇期以前 337 第6章 新しい課題 337 1 四つの新しい考察 「卑字」の新局面/「不耐 王」の国/「 賓国」/スフィンクスの微笑 356 2 未知の世界へ 新しい領域/使大倭とは何か?/大和朝廷への通路/魏使は見た!/朱儒国 /それは四国の西南岸 382 3 アンデスの岸に至る大潮流 論理はわたしたちをどこへ導くか/裸国・黒歯国とは・・?/それは倭人の認識だった /一年に二回歳をとった倭人/知られていたアメリカ大陸 392 4 結び−先像の打破 日本古代史とどう結びつくか/方法論の原則をつらぬくこと あとがき 朝日文庫版あとがきに代えて 399 補 章 二十余年の応答 二十年の回顧/「木佐提言」の出現/待望の先例『穆天子伝』 /「三国志」と「日の出ずる所」/『漢書』と「日の入る所」/一大率の新局面 /吉野ケ里の仮想敵国/古代寄生虫の証明 *[10 参 考] 1 「邪馬台国」はなかった−解読された倭人伝の謎− 朝日新聞社 1971(S46).11.11 2 角川文庫 3876 角川書店 1977(S52).10.10