古賀事務局長の洛中洛外日記
第186話2008/08/23

八角堂と八角墳

 8月16日の関西例会はお盆の休みにもかかわらず、過去最高の参加人数でした。もちろん、内容も多岐に渡り充実しています。初参加の方もありました。多くの会員の皆さんの参加をお待ちしています。
 今回の発表で興味深かったのは竹村さんの「八角堂」と「八角墳」の紹介と関係を論じたものでした。ある説によれば、孝徳・斉明・天智・天武・持統・文武の陵墓が八角墳であるとのこと。前期難波宮の八角堂が出現してから、近畿天皇家の陵墓に「八角形」が採り入れられたとすれば、それは偶然ではなく、何らかの理由があったに違いありません。その理由は、まだわかりませんが、とても楽しみな現象であり研究テーマではないでしょうか。
 おそらくこの研究は多利思北孤以後の九州王朝天子の陵墓研究へもつながる予感がしています。なお、発表内容は次の通りでした。

〔古田史学の会・8月度関西例会の内容〕
○研究発表
1). 古田史学「林間雑論会」実施報告・他(豊中市・木村賢司)
2). 動歩と靜歩(交野市・不二井伸平)
3). 伊予の湯の岡碑文と九州王朝論─白方勝氏の歴史観について─(岐阜市・竹内強)
4). 九州王朝の近江遷都はあったか?(木津川市・竹村順弘)
5). 太宰府遺構の概略(生駒市・伊東義彰)
6).「筑後川」と「古川」と「古賀」(たつの市・永井正範)
7). 難波遷都の実態について・飛鳥浄(清)御原宮は小郡の宮か・他(川西市・正木裕)

○水野代表報告
 古田氏近況・会務報告・淡海は八代海である・他(奈良市・水野孝夫)

 

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