平明な ことばで分かる 古田学

へいめいな ことばでわかる ふるたがく


平明な ことばで分かる 古田学
 古田武彦氏の文章は「子供でもわかる」論理で書くように努められている。先入観をもたず、資料事実を尊重し、考古学から得られた結果と対照する。過去の学者たちは、皇国史観、啓蒙史観、マルキシズムなどの「論理をもととして」、わが国の歴史を分析し、解明しょうとした。その結果たとえば、現在でも「縄文文明に対する軽視」の傾向が色濃く残っている。莫大な石器や土器文明が数万年も続いた列島の歴史において、縄文人たちが、宗教遺跡や、工業的生産や、大土木事業などを「一切、或いは殆ど、残さなかった」というような、むしろ奇矯な歴史観が通念のまま、現在に残っているのではないか。旧習を捨て、人間の平明な常識に帰りたいものである 。

『「君が代」を深く考える』(五月書房)

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制作 古田史学の会