2017年 6月12日

古田史学会報

140号

1,七世紀、倭の天群のひとびと
 ・地群のひとびと
国立天文台 谷川清隆

2,前畑土塁
 と水城の編年研究概況
 古賀達也

3,「白鳳年号」は誰の年号か
 合田洋一

4,高麗尺やめませんか
 服部静尚

5,「佐賀なる吉野」へ行幸した
 九州王朝の天子とは誰か(上)
 正木 裕

6,西村俊一先生を悼む
古田史学の会・代表 古賀達也

 

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二〇一七年新年のご挨拶 次世代に伝えたい古田先生の言葉 古田史学の会・代表 古賀達也

 


西村俊一先生を悼む

古田史学の会・代表 古賀達也

西村俊一先生

 元東京学芸大学教授の西村俊一先生が一月二九日にご逝去されました(享年七五歳)。西村先生は国際教育学を専門とされ、日本国際教育学会の会長もなされていました。東北の思想家、安藤昌益の文書についても造詣が深く、和田家文書の調査研究にも取り組まれていました。そのご縁もあり、大学教授としては数少ない古田武彦先生の支持者のお一人でした。
 わたしも和田家文書研究を通じて懇意にしていただきました。西村先生と津軽石塔山の神社社殿の床下まで入って調査したこともあります。また、和田喜八郎氏が亡くなられる前、病床の和田さんを見舞われ、西村先生が「寛政原本を古田さんだけには見せて上げて下さい」と和田さんに懇願されていたことも印象深く覚えています。
 二〇〇一年一〇月八日、東京で開催した『「邪馬台国」はなかった』発刊三十周年記念講演会では古田先生と対談され、その対談録「『「邪馬台国」はなかった』誕生前夜」は『東方の史料批判 ー「正直な歴史」からの挑戦ー』(新・東方史学会編・非売品)に収録されています。今頃は冥界で古田先生と対談の続きをなされているのではないでしょうか。
 想い出は尽きませんが、西村先生の御冥福をお祈り申し上げ、御遺志を継いでまいりたいと想います。


 これは会報の公開です。史料批判は『古代に真実を求めて』(明石書店)が適当です。

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